SEの仕事が難しい部分
SEとして働くうえで多くの人が大変に感じる部分は、突き詰めた計画作りとそれに伴うプレッシャーでしょう。システム開発は細部へのこだわりが要求され、計画段階でのミスは後々まで影響を及ぼします。たとえば、仕様書に記載する内容を少しでも間違えると、開発中に思いがけないトラブルを招く可能性があるのです。
プロジェクトをスムーズに進行するには、どんなに小さな要素も見落とさずに緻密な計画を立てなければなりません。一方、計画が未定義だったり変更が頻発したりすると先の見通しが難しくなり、多大なストレスを感じることもあります。予測不可能な変更が発生した場合、限られた時間の中で柔軟に対応しながら、完成度を落とさない工夫が必要です。
また、度重なるテスト作業もSEの仕事の大変な側面と言えます。実際の運用を想定した細かい検証作業は時間がかかるうえ、一見して地味な作業です。しかし、バグや不具合が後になって発見されると、信頼を損ねる大きな問題となりかねません。そのため、事前に万全の体制でテストを行い、問題の発生を減らすことはSEの使命とも言えるでしょう。
手間を惜しまずに確認するのは容易ではなく、集中力の維持が難しい場面もあります。さらに、テスト段階で発見した問題には迅速かつ的確に対処しなければならないため、高い注意力と分析力も求められるでしょう。テストは目立たない作業ですが、システムの品質を決定付ける重要なステップなため、心身に負担がかかることが多いです。